too Late, but Recovery. 2003 5 23
りそなグループへの公的資金注入は遅すぎた。
去年のうちに決断し、実施すべきであった。
これは、サラ金から借金をして、どう返済しようかと延々と議論しているうちに、
6か月以上もたってしまったということに等しい。
この6か月の間に、サラ金の高金利で、借金がさらに増えた。
つまり不良債権が増えた。
つまらぬ議論は、高くついたということだ。
イラク開戦は、結局、遅かった。
後世の歴史家は、そう記すであろう。
戦争をやらずに、アメリカ、欧州、ロシアで結束して、
経済封鎖により、イラクを完全に包囲しても、独裁政権は崩壊した。
しかし、どうせ戦争を始めるのならば、
後々のことを考えれば、遅くとも2月前半には開戦すべきであった。
開戦時刻も、あの時間でよかったかという疑問は残る。
戦争そのものの評価をすべきである。
企業において、事業の評価をしているのだから、
戦争についても、事業の評価をすべきである。
大手証券会社、中小型株に参入。
調査対象から外れていた優良の中小型株についての専門部隊を設置した。
とっくに個人投資家は、年初から、中小型株へシフトしている。
朝鮮半島への対応。
まるで学生がする議論を、大の大人が延々として、だいぶ迷走もし、遅れもした。
いろいろと朝鮮民主主義人民共和国への対応のことで議論をしている。
確かに民主主義という看板に偽りがあり、この国に視点が集中しているが、
もっと大きな視点で朝鮮半島のことを考える必要がある。
朝鮮半島が、中国という陸の大国と、日本という海の大国との、橋渡しの役割を演じればよいが、
万が一、朝鮮半島が軍事的に統一され、これは北が南を吸収するのではなくて、
朝鮮半島が政治的に統一されて、やがて軍事的な指導者が出てきて、
朝鮮半島の悲劇について自分たちは悪くなかった、日本や中国が悪かったと始めると、
橋渡しの役割ではなく、リスクの存在となる。
朝鮮半島の平和的統一と平和的な政府がベストであるが、
何事もうまく行くとは限らないので、最悪の事態も検討しておく必要がある。
ITコーディネーター。
中堅・中小企業の経営の支援と変革には、ITコーディネーターが必要としているが、
これも、今頃になってという観がある。
思い起こせば、今から8年前、ある中規模の事業所が、IT化を推進したいというので、
その事業所で、IT化の手伝いをした。
それは、協力関係にある他の複数の事業所と、インターネットを経由して、
技術情報のデータベースを構築して、情報交換をするというものであった。
あの当時は、ISDN回線しかなく、確か、64Kの2本だったので、通信速度は最大で128Kだった。
データの情報交換をするには、十分な速度であったが、
遠方の事業所と会議をするのに、テレビ会議システムも構築したが、
ISDN回線を3つ束ねても、通信速度が384Kだったので、
テレビ会議の画像がスムーズとは言えなかった。
そこで、動画を送受信する際に、よくみんなで検討していると、実際に動画のなかで、
動いている像は少なく、静止している像が多い、
つまりテレビ会議では、会話をしている人は動いているが、その人の背景は動いてないわけで、
結局、その動いている一部分の映像を送受信すればよいという検討がなされた。
その一部分の映像を画像圧縮技術で縮小して、送受信しようと検討した。
これならば、動画の送受信データが軽くて済むと、みんなで喜んだものだった。
これが、今から、8年前のある中規模の事業所の出来事だった。
だから、今頃になって、ITコーディネーターが重要だと騒いでいる人たちは、
すでに、時代から8年も取り残されている。
つまり、あの事業所の人から見れば、今、騒いでいる人は、8年前の人に等しい。
どうして、世の中には、too Lateな人が多いのか。
しかし、一生懸命、勉強して努力すれば、Recoveryできる。